米国では糖尿病合併症が減少している

2017年10月3日 アメリカの糖尿病事情

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江部康二 糖尿病革命

上記より引用

アメリカでは、1990年から2010年までの20年間で、糖尿病合併症が激減しており、特に心筋梗塞は60%以上も減っていることが分かりました。合併症による脳卒中や下肢切断も50%以上減っているのです。

この間、米国糖尿病学会(ADA)では1994年から治療食の炭水化物と脂質の割合を固定しなくなり、1993年からは糖質量をカウントして減らす方向へ指導する糖質管理食が広まりました。 その後アメリカでは糖質摂取比率40%くらいの緩やかな糖質制限食が一般的になっていきました。 そして、2013年からは糖質制限食を厳格なものも含めて正式に治療食として認めています。

実は1990年からの20年間で、アメリカの糖尿病患者そのものは増えています。

そして健勝な米国人成人の糖質摂取割合は約50%です。つまり糖質摂取比率約50%で糖尿病を発症した米国人は、発症したら医師から約40%にするように指導されるわけです。

このようにアメリカにおける糖尿病治療食について糖質の量は減り、それにより合併症の激減は実現されたと考えられるのです。