ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・8歳男児。幻聴や幻視。自殺念慮すらある。

 

ケース56

T.M.は1964年生まれで初診は1972年2月。自分の困難さを容易に説明できるほど賢い少年だった。とても神経質で、成績は不安定で、喧嘩をよくしていた。被害妄想的でもあった。1971年9月、サスカトゥーンへ引っ越しをしたが、彼の行動は悪化した。母親によると大変多動であった。知覚異常には以下のようなものが見られた。文字はページの中で動いたりぼんやりとしたりし、恐ろしい怪物、竜の夢を見、日中に見たも同じ幻視が見え、幻聴があった。声は”私は〇〇の幽霊である”と言った。これらは大変恐ろしかった。自分がまるで夢の中に生きているようだと描写した。思考は途絶し、自分に自信がなかった。気分は抑うつ的で、自殺を考えることもあり、一度は心臓を突き刺そうと考えた。ナイアシンアミドを毎食1グラムとピリドキシン250㎎朝夕を開始してもらった。2か月後、彼は正常だった。すべての症状は消失した。過活動スコアは89から49そして35へ(1972年2月29日から1972年4月11日から1973年7月16日にかけて)。

コメント:治療が劇的に効果を示している。