食物アレルギーの女性

20代女性。夕食にホタテの入ったシチューを食べた。その後、全身の蕁麻疹、唇の腫大、水様下痢(2回)、呼吸困難、腹痛を発症し受診。以前にかきを食べて、同様の症状を発症したことがある。

 

受診前から、症状は軽快しはじめていた。腹痛、呼吸困難も軽快し、経過観察となった。

 

今後の方針・・・多くの場合、食物アレルギーは1型アレルギーである。ヒスタミン・ロイコトリエンを介した即時型反応である。血液検査(血中抗原特異的IgE)、あるいはプリックテスト(皮膚テスト)で原因抗原を確認する。(当然、問診がより重要だが) 基本的に原因食物の除去食で対応する。かなり危険な状態になりうるので、エピネフリンの自己注射も用意したほうがよい。以前、ちじみを食べて小学生が亡くなったケースが有名。(エピペンを持っていたが、ためらって、だれも注射することができなかった。)

 

栄養療法が1つの解答になるのではないかと思う。D,ナイアシン、C,糖質摂取の量などなど。

ORTHOMOLECULAR MEDICINE FOR EVERYONEによると、

ナイアシンはマスト細胞の貯蔵庫よりヒスタミンを放出させる作用がある(ナイアシンフラッシュ)。これにより、アレルギーに対するヒスタミン反応が弱まり、ショックが防げる。Boyle.Jrらの研究ではナイアシンを与えられていたギアナピッグはアナフィラキシーショックで死なないことが報告されている。

食物アレルギーを持つ患者では、大量のナイアシンが必要で、かつ内服できる。原因となる食物を摂らなければ、必要量も耐用量も低下する。1日12000mgのナイアシンが必要な患者は、1つか2つの食物アレルギーがある。私(アンドリュー・ソウル)は個人的にこれが真実であることを知っている。チョコレートか着色料を使った食品を食べると大量のナイアシンを内服できる。

ひどいアナフィラキシーショックを起こす人々には、ビタミンCとナイアシンのコンビネーションで治療される。若い男性がピーナッツアレルギーを非常に恐れて私に会いに来た。大変注意深くピーナッツを避けていたが、これまで10回ほど救急救命室に入院していた。最後の1回は喉と頚部が腫れあがり、すんでのところで助けられた。まずビタミンC1000mgを1日3回で開始した。その後、少量のナイアシン(50mgを1日3回)でスタートした。仮説としては、ナイアシンがヒスタミンを放出させ、そのヒスタミンをビタミンCが破壊し、じょじょに体内のヒスタミン負荷を減らすというものであった。ナイアシンは600mgを1日3回までゆっくりと増やされた。彼はもう救急救命室へもどることはなかった。彼は以前と同様にピーナッツを避けるように指導された。数年後、飛行機の中で、キャビンアテンダントがピーナッツを配った。彼はあわてないことにした。そして何も起きなかった。このケースではビタミン療法により守られたのである。この治療は安全で、他の患者でも容易に取り組むことができる。

ずいぶん以前にメイヨークリニックは75%の片頭痛患者がナイアシンに反応したと報告した。ヒスタミンが関与しているようである。我々も同様の回復を見続けている。30年来にわたる片頭痛が改善した例があった。1日3000mgのナイアシンを1月継続したところ、症状がなくなったのである。