尋常性乾癬とオーソモレキュラー療法

再掲 2017年4月20日記事
乾癬とビタミンB3
ORTHOMOLECULAR MEDICEIN FOR EVERYONE(Abram Hoffer)より

乾癬は、不規則な場所にでき、増悪と寛解を繰り返す厄介な疾病である。

一人の人に良い治療が、別の人では良くないことがある。
昔、ナイアシンで統合失調症の治療を開始した患者がいる。  一ヵ月後、統合失調症は改善してきたが、患者はそれよりも、乾癬の目覚しい改善を報告してきた。  一ヶ月で、全身の乾癬がすっかり良くなってしまったのだ。

そこで当然、次に乾癬の患者が現れたとき、ナイアシンを開始してもらった。

ところが、次の受診時、乾癬はずっと悪化していたのだ。

今私が乾癬の患者さんとであったら、ニコチン酸アミドを勧める。
どちらにしろ、効果がないかもしれないので。

42歳のC.T.は、思春期より毎週ひどい片頭痛に悩まされていた。 25歳時より、乾癬を発症した。 彼女は何度か病院で治療を受けていた。 また、肘と膝に軽い関節炎もあった。

私は彼女に、砂糖なし、牛乳無しダイエットとニコチン酸アミド(500mgを1日4回)、ピリドキシン(250mgを1日1回)、亜鉛(220mgを1日1回)を進めた。

6週後、彼女の乾癬は改善し、頭痛もずっと軽くなっていた。

17歳のE.S.のケース 7歳の頃から、肘と足に乾癬があった。暑い時、疲れたとき、コーヒーを飲んだときには、悪化する傾向にあった。  7月、8月は乾癬はきれいになっていた。  彼女は統合失調症になりかけの状態であった。

処方はニコチン酸アミド(1000mgを1日3回)、ビタミンA(1日25000単位)、ビタミンC(1000mgを1日2回)、ビタミンB2(1日100mg)、ドロマイト(1日3回)。 2ヵ月後、精神的状態は改善していた。 しかし、乾癬はあまり改善していなかった。