睡眠障害には、やはりナイアシン・・・藤川徳美先生FBより引用

かなり、高用量のナイアシンですね。

症例;30代前半、女性。
夫、両親との4人暮らし、子供はいない。
H24、仕事の負荷や、結婚による転居などにより不眠となり、パニック発作を生じた。
救急搬送されたこともあり、以後2年間精神科クリニックに通院。
最近は、パニック障害の症状はない。

その後、実家に戻りゆったりとした生活を送っているという。
H29.7頃から、不眠となった。
なかなか寝付けず、寝付くまで4~5時間かかる。
自分のFB記事を見て、H30.3よりプロテイン+C+Eを開始した。

H30.3、当院受診。
BUN14.6、フェリチン39。
→高タンパク/低糖質食。
Nowアイアン36mg、B50追加。
ロゼレム(メラトニン受容体アゴニスト)処方。
*夜間のメラトニン分泌を促して、睡眠リズムを整える作用。
ナイアシン100mg*3で開始し、漸増。

H30.5、
ロゼレムで眠れている。
ロゼレムがないと眠れない。
ナイアシンは徐々に増量し、朝、昼、夕100mg+100mg+250mg→250mg+250mg+500mg。
プロテイン15g*2。

H30.6、
BUN11.5、フェリチン61。
鉄サプリを増やすとムカムカして食べられなくなった。
そのため、一旦サプリをリセットし、胃腸の快復後、徐々に再開している。
プロテイン26g。

H30.8、
プロテイン15g*3。
A15000IU、B50*1、C1000*3、E400IU*2。
ナイアシン250mg+250mg+500mg。
落ち込んでも立ち直りが早くなった。
体が元気になった。

H30.9、
ナイアシン1000mg、1*夕で良眠できており、ロゼレムがなくても眠れるようになった。
体が元気になり、気持ちは今までになく落ち着いている。
→治療は終了、以後健康自主管理。
半年ごとに、血液検査をして数値を確認を。
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不眠にはやはりナイアシンが一押し。
ナイアシン開始1週間前からC3~6g服用しておれば、Cによりヒスタミンが破壊されるので、ナイアシンフラッシュが軽減される。
ナイアシンは、女性は100mg*3、朝、昼、夕で開始、男性なら500mg、1*夕で開始。
ナイアシンの目標量は1500~3000mg。
この量が飲めるようになると、睡眠が改善して薬が減らせる。

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