ビタミンEのアンチエイジング効果
ORTHOMOLECULAR MEDICINE FOR EVERYONEより・・・ビタミンEの効果
喫煙男性29,092人を19年間追跡した研究によると、体内のビタミンE濃度が高い人は寿命が長かった。National Cancer Instituteの研究者は”αートコフェロール(ビタミンE)の濃度が高いほど死亡率(疾患特異的死亡率も)が低い”と結論付けた。ビタミンEは、癌や心血管病を含む全ての死亡率を下げることがわかったのである。
多くの老化に関する理論では、フリーラジカルの過剰産生を主因としている。フリーラジカルは酸素あるいは紫外線やエックス線などの放射線で発生する。もしラジカルが体内に残存すると、直ちに他の分子に結合し、分子を破壊したり、異常な反応を引き起こす。もし長い鎖状の蛋白質がラジカルに反応して互いに結合したなら(sulfhydril bond)、可動性が低下する。(ゴムが科学的に硬化されるように) 実際、加齢あるいは日焼けした皮膚は弾性が低下している。
ビタミンEはフリーラジカルを消すことにより加齢の被害を減らす。おそらく圧がかかる血管壁も助ける。血管壁の弾性を上昇させることにより、心血管疾患の発症を減らす。白髪は老化の明らかな兆候である。ちなみに我々は、何人かビタミンEを数年間にわたり内服した方が白髪を改善させたのを経験した。