チアプリドについて

コウノメソッド流認知症診断学より引用

医学書ではどうしても新薬(クエチアピン、リスペリドン)が推奨される傾向にありますが、筆者はコウノメソッドにおける抑制系の基本薬として、現在でもチアプリド(グラマリール)を推奨しています。本剤はもともと脳循環代謝賦活薬に分類されるものであり、抑制効果だけでなく認知機能を上げる効果もあります。コウノメソッドにおける適応はアルツハイマー、脳血管性認知症、治療窓は15-75mgです。

スルピリドに似た名称であることからもわかるように、パーキンソニズムを起こしうるのですが、特にウィンタミンと併用するとその傾向が強くなります。そこで、”ピックっぽさ”のある患者はグラマリールはきっぱりとやめて、ウィンタミンに切り替えたほうが良いでしょう。

チアプリドは、使いやすくよい薬だと思います。河野先生がいうように、副作用が出にくいと思います。