タクシーの運転手さんに聞いた怖い話
2週間ほど前、流川(広島の歓楽街)で夜2時頃に女性を乗せました。この夜は大変寒く、雨も降っていた。年頃は20代後半、白いコートを着て、髪は長く、容姿ははっとするくらいの美人。
私「どちらへ行かれますか?」
女性「平和霊園をご存知ですか?」
私「己斐団地の上ですね。了解です。」
私は、団地の上の方が目的地だろうと思い、車を走らせた。途中で、少し雑談(お酒を飲みに出ていたことなど)もした。
結局、20分くらいで平和霊園の入り口まで着いた。
「ここで降りるのか・・・?」
私は不審に思った。客は、少し間があった後、
「やはり流川へもう1度戻りますので、お願いいたします。」
帰りの車中では一言も言葉を交わさなかった。
客はお金を払い、夜の街へ消えていった・・・。
いったい、何がしたかったんだ。