がん遺伝子検査とがんゲノム医療
ドクターサロン 2026年1月号より 鹿毛 秀宜先生
①厚生労働省が、がんゲノム医療病院というのを決めていて、中核拠点病院と拠点病院と連携病院で300施設以上ある。
②コンパニオン診断薬でいくつかの遺伝子を同時に調べ、それで該当するものがあれば薬を投与すると言う検査を非小細胞がんについて診断時に行っています。
③免疫チェックポイント阻害薬も最近よく使っていますが、やはり効果は分子標的薬の方が高いです。該当する遺伝子変異があれば分子標的薬を投与し、もし何もなければ次の治療を考える。
④遺伝子パネル検査は、標準治療が終わった患者さんか、終わる見込みがある進行性の固形がんの患者さんにたいして保険適応となっているので、診断時から行うことはできない。
⑤肺癌全体の4分の1くらいには分子標的薬がみつかる。
⑥コンパニオン診断が陰性だった患者さんの20-25%ほどが実は偽陰性だった。
⑦私が医師になった2000年頃というのは抗がん剤しかないような状況で、そのときは全身状態の良い患者さんであっても平均的な予後は1年というのが通常でした。それが現在、分子標的薬を使うと、薬を飲み続けている期間が1年、2年、3年、一番長いALK阻害薬だと5年という数字も出ていますので、数倍の予後になってきています。
⑧検査には組織が必要