著者は１９歳からベジタリアン生活を２８年。

２００３年頃から糖質制限。現在は、”質的栄養失調”の改善をめざした治療を行っている治療家で、日本の栄養療法のパイオニアの１人である。

著者のブログ「楽道」の見解を、一部の医師は参考にし、治療に取り入れている。

後に続く我々にとり、著者の長期かつ多数の患者を診てきた経験と見識は、非常に参考になる。

発売後、大変な評判になっているが、偶然ではない。

いわゆるオーソモレキュラー医学は、北米からの輸入医学といえる。オーソモレキュラー医学との相違は、日本人の栄養状態への理解と日本人への治療経験をふまえている点と考えられる。

”質的栄養失調”とは蛋白質不足+脂質不足+糖質過多+ビタミン不足+ミネラル不足を意味する。