85歳の先輩医師からのメッセージ
以下あとがきより引用
病院で診療をしていると、「どうしてこの人はこんなに前向きに楽しく生き続けられるのだろう」と思う高齢の人に、しばしば出会います。そのようなときには、医師という立場を忘れてその患者に密かにあこがれ、「自分もこの人のような老後を生きたい」と思います。
そんな患者に共通するのは、病気やケガや周りの人の死など、不幸な出来事もすべてありのまま受け止め、プラス思考で積極的に自分の人生を楽しむ姿勢を貫いていることだと感じます。
「老い」は誰にでもやってきて避けられません。けれども、高齢期を「若い頃できたいろいろなことができなくなった」と悲観しながら過ごすか、「まだまだ、できることがたくさんある」と前向きに過ごすかで、余生の過ごし方は大きく変わると思います。
年は取ればとるほど知識と経験が積み重なり、自分自身の時間をより有意義に過ごせますし、他人にも的確なアドバイスができるはずです。「人はその日の朝よりも夜のほうが偉くなっている」と考えて、年齢を重ねることを楽しんではいかがでしょうか。
先輩の言葉に勇気づけられます。