過敏性肺炎における診療のポイント

日本内科学会雑誌 2022年10月号より

どのようなポイントで本疾患を疑うのか?

・呼吸器症状、全身症状や検査所見(肺活量、6分間歩行やKL-6)が環境をかえることにより改善あるいは悪化する場合

・呼吸器症状、全身症状や検査所見が季節により改善あるいは悪化する場合

・他の間質性肺炎では説明がつかないような進行を示す場合

・改善しない肺炎像を呈する患者を診察した場合

免疫学的所見:特異的抗体:夏型過敏性肺臓炎では抗トリコスポロン・アサヒ抗体が、鳥関連過敏性肺臓炎では鳥特異的Igの測定が有用である。感度・特異度は、急性鳥関連過敏性肺臓炎では90%程度、慢性過敏性肺臓炎では感度は60%程度で糖緯度は80%程度である。

あまり診る事がない疾患