抗パーキンソン病薬とビタミンB6

抗パーキンソン病薬(レボドパ単剤)使用中の患者にビタミンB6の内服を行うと、効果が減弱するという。

脱炭酸酵素阻害剤(DCI)が配合されていない、レボドパ単剤のものだけとのこと。

はい、ドパコール(商品名:スタレボ)は、レボドパ(別名:L-ドーパ)とカルビドパ、エンタカポンの3つの有効成分を組み合わせた配合剤です。それぞれの成分の役割は次のとおりです1:

レボドパ
レボドパは、脳内の不足したドパミンを補うための前駆物質です。血液脳関門を通過して脳に入り、ドパミンへと変換されます。
カルビドパは、脳以外の部位でレボドパが急速に分解されるのを防ぐための脱炭酸酵素阻害薬です。これにより、脳内でのレボドパの効果を強化します。

エンタカポン
エンタカポンは、COMT阻害薬と呼ばれる種類の薬で、レボドパの持続時間を延長し、ウェアリング・オフ現象を軽減します。
ビタミンB6との相互作用については、レボドパの分解を促進する可能性があります。ただし、脱炭酸酵素阻害剤が配合されたレボドパ製剤では、ビタミンB6併用による影響はほとんどありません2。通常の摂取量の場合は問題ありませんが、注意が必要です。13

レボドパ製剤とビタミンB6について