SIBOとPPI
日本内科学会雑誌 2023年1月号より
下平陽介先生 飯島克則先生 (秋田大学内科学)
Small intesitnal bacterial overgrowth(SIBO)は上部小腸で細菌が異常増殖した状態で、小腸内でガスが発生するなどして体重減少、下痢、吸収不良を来す。低酸素状態、解剖学的あるいは生理的な腸管通過障害、免疫低下などがSIBOの発生に関わるとされ、PPI投与もリスクの増加につながる。2018年のメタアナリシスのデータでは19施設の報告が解析され、PPIによるSIBO発症のオッズ比は1.71倍(CI 1.2-2.43)と報告された。