最初の1分間が勝負
メディチーナ2017年9月号より 山中克郎先生
外来では「最初の一分間が勝負」ということですね。お店に入って、店員さんと少し話しただけで「この人いい人だな」と思うことがありますよね。その大きな要因の一つは「素敵な笑顔」です。ですから、よく研修医には「マスクはできるだけしないほうがいいよ」と教えています。素敵な笑顔の半分が失われちゃいますから。
あと、知的さと誠実さも大事だと思います。診療室の扉を開けて声をかけ、患者さんが歩いてくる様子もしっかり観察して、そこから「今日担当する山中です。よろしくお願いいたします。ああ、大変だったですね。そんなにお腹が痛かったんですか」と挨拶から教官まで一気に患者さんに入っていく・・・その最初の一分間がとても大切だと思っています。
医者の顔が見えないのは、結構こわい。