ほかの医師たちと交流しよう

上記より引用

 私はこれまでに何度か、時代から取り残されてしまったベテラン医師たちの再教育に携わってきた。そうした医師のほとんどは、病気や怪我をしたわけではない。認知機能障害もない。怠惰でもない。むしろ、誰よりも熱心に仕事をしていることが多い。彼らの共通点は、ほかの医師たちとの交流がないことだ。ほかの医師たちのやり方を知らないから、過去に、学んだ方法で今日の疾患にアプローチしてしまうのだ。

単独での診療は、孤立の大きな危険因子である。近くにはほとんど医師がいない田舎での診療もそうだ。私のこれまでの経験から言うと、時代におくれてしまった医師たちの中で、入院患者の治療をしている人や、都会でグループ診療をしている人は皆無だった。ほかの医師からチェックを受けることなく診療を行う医師たちは、ある意味、タイムカプセルの中にいるようなものだ。こうした医師たちは、生涯学習会議やレビューコースにもめったに参加しない。
ここから学ぶべき教訓は、ほかの医師たちと交流することの大切さだ。あなたが遭遇した症例について、彼らの意見をきいてみよう。どこかでたまたま出会ったときや医師として同じ会合に参加したときに、難しい症例について議論しよう。文献で読んだ最近の進歩について話し合おう。要するに、ほかの医師との交流を、医師として時代に遅れないようにするための機会として利用するのだ。

コメント:時代遅れの医者にならないために。