2013年7月29日
EBMで有名な名郷直樹先生の後悔したくなければ医者のいいなりはやめなさい、患者とともに考える、治療を受ける選択、受けない選択という本を読みました。
この先生は、以前よりニュートラルな意見を述べておられますので信頼がおけます。
糖尿病学会の新ガイドラインの意味不明さや、ノバルティス社のディオバンの捏造論文、キズの治療、CEMCジャーナルクラブなどのトピックスもあり、お勧めです。
医者が医療を有効であると思い込む理由について
1.勝手に治る病気を治療して有効だと思い込む
2.どうやっても死んでしまう病気に有害なことをして最善の治療をしたと思い込む
3.治療を受ける人は受けない人に比べてもともとよくなりやすいのを治療のせいと思い込む
4.権威やその道の達人のやることはいいことだと思い込む
デビット・サケット(EBM実践の創設者)
タイトルにあるように、このような本を医師と患者さんで読みながら方針を考える状況が理想だと思います。