ジストニアとは

 

身体のねじれや硬直などで表現される、身体の局所ないし全身に持続性の筋収縮をきたす不随意運動障害。異常な筋収縮ではあるがパターンを有する点が舞踏運動やアテトーゼとは異なり、プライマリケア領域では急性ジストニアの初期対応、薬剤性をはじめとした二次性のジストニアの検索が重要になる。

 

 

症状

 ジストニア全体の90%程度が「局所症状」と言われる。一部の例をあげると、首(もしくは四肢)が上や下・左や右に傾いたりねじれたりする。まぶたが勝手にぴくぴくしたりする。口が閉じられない/開けられない、舌がくねくね動く、鉛筆や箸を持てない・持ちにくい、字が書けない・書きにくいなどである。

部位特異性

部位特異性や動作特異性を認めた場合に、「書痙」「眼瞼けいれん」「頸性斜頸」などの名前がつく。

「ピサ症候群」は、抗精神病薬により発症したジストニアで斜頸を伴い、体がピサの斜塔のように傾くことから名づけられた。

 

治療 抗精神病薬による場合、中止、抗コリン薬。 L-dopa, 抗てんかん薬。局所性にはボツリヌス毒素。
コメント:結果的に筋肉の過緊張状態となっている。ドーパミンの絶対あるいは相対的不足とも考えられる。
 よく見るのは、瞼のぴくぴく、高齢者の口腔症状。

 

 

少し異なりますが、藤川先生の症例報告