介護現場における認知症教育の意義

認知症治療研究会会誌 Vol.5 No.1 2018より

以下引用

株式会社ミヤビハウス 小坂 建太

要旨:介護現場における認知症医療に対する知識不足は様々な問題を引き起こしている。介護施設経営者、介護従事者の多くが認知症は医療ではなく「介護力」で対応することが良い介護であると考えている。その結果、精神的・肉体的負担の増加、慢性的な人材不足などの社会的問題となっている。

はじめに

コウノメソッドを現場の介護・医療従事者、認知症介護家族へ伝える活動からその有用性が確認できた。アンケート結果から介護現場での認知症医療に対する意識の低さがわかった。また、知識を習得できる機会の少なさは今後の認知症介護現場において差し迫った課題である。コウノメソッドは認知症医療に対しその有用性は確認されているが、介護現場では適切にコウノメソッドの知識が習得できていない現状がある。その結果、コウノメソッド実践医の技術が向上しているにもかかわらずチームとして機能していない。介護現場の知識が向上すればよりコウノメソッドの改善率を高めることができる。そのためにはコウノメソッドを基本とした教育を受けることができる環境を整備する必要がある

 

介護職の多くは、「薬物療法は良くない、非薬物療法がよい」と考えておられるようです。
無理からぬことですが、「上手く薬を使う」のがベストだと思います。
ミヤビハウスの取り組み、素晴らしいですね。こんな施設に入所したいです。