発達障害の改善・・・今西先生FBより引用

今西康次先生のFBより・・・・Ruth Flinn Harrell先生の考えに加えて、日本人の栄養失調(鉄、タンパク不足)を考慮した治療法です!! http://itonaika.in/1499

鉄とビタミンBの威力を再認識
 
昨年10月に小児科クリニックを開業し、一般診療にとどまらず、食事栄養療法の視点から発達障害やダイエット、生活習慣病に取り組んでいます。
 
発達障害はもはや社会問題であり、診療する専門医療機関が少ないことから、診察まで半年待ちなど患児の親御さんにとって非常に厳しい現状です。しかも、専門医療機関では診断はしてもらえるものの、治療は学校等での学習支援が中心というのが実情と聞きます。たしかに、2か月に1回通院して少しお話しして治るとは思えません。
 
ここ数年、発達障害をはじめとしてうつ状態やパニック障害に対して栄養療法で良い結果を出している先生方の発言を耳にするようになりました。このような先生方と交流を持つようになり、実際の治療現場も勉強させていただき、私自身も食事栄養療法の効果は本物だと確信するに至り、クリニック開設のきっかけの一つとなっています。
 
現在では週に3名ほどの新患を診察させていただいています。午前診の最後に予約いただいて、十分な時間をとれるようにしています。栄養状態の確認もしていますが、ほぼ100%の患児に鉄不足やビタミンB不足がみられます
 
不足が確認出来れば、食事の改善ともに栄養補充療法となります。諸先輩方のご意見では3~6か月で効果が現れるとのことですが、注意欠如・多動性障害のお子さんは早期に劇的な変化が現れるケースに遭遇します。
 

最近の感動的な事例をご紹介しましょう。
幼稚園生のA君は3歳の時にADHDの診断を受け、幼稚園では加配をつけている。多動だけでなく、他のお子さんとの交流が苦手で一人遊びが多い。弟ともほとんど遊ぶことがない等の問題を抱えていた。11月末に受診し、やはり鉄やビタミンBの不足が認められたため、12月中旬から食事の改善と鉄剤やビタミン剤の内服を始めた。
 
1か月経過したフォロー診察。一緒に来院した弟と遊んでいる。前日に家族で回転寿司に行って、おとなしく食べることができた。デザートも食事のあとまで待つことが出来た。落ち着いて外食出来たのは初めて!幼稚園から帰ってきて今日の出来事を聞いたら、あれこれ話してくれるようになった。母はこの1か月の変化にただただ驚いているとのこと。父親は栄養療法はハナから疑っていたが、変化を目の当たりにして言葉がないと。
 
お話を聞いて、発達障害に一緒に取り組んでいる看護師と共に児の変化を喜びました。
 
ほかにも、半年以上続いていた頭痛が2日間で改善した児童もいました。脳外科などでMRIなどの画像診断を受けて異常なく、口コミで受診された方でした。やはり鉄不足があり、鉄剤を投与しただけです
 
成人例では、パニック障害の女性Bさん、ビタミンBの不足が認められたため重点的に服用してもらったらパニック発作がなくなりました。外出もままならない状態だったのが、今ではスーパーでの買い物ならOK。次の課題は一人でバスに乗れることだそうです。安定が続くようなら薬も減らしたいところです。

まだまだ課題もあります。鉄剤は処方できる薬が複数有り、シロップもあるのでいいのですが、ビタミン剤は高用量のものは錠剤しかないところが悩みの種です。小さい子だとなかなか飲めないのです。