中高生時代の田中耕一さん

Quoraより

ノーベル化学賞受賞者の田中耕一君と中学、高校時代に同期でした。同級生だったのは高校2年の1年間だけでしたが、当時の彼の強烈なインパクトが思い出されます。

彼は学校で習った事で少しでも理解できない事があれば、先生はもちろんのこと、周りの同級生達に質問しまくっていました。私も質問された事があります。ちょっと調べれば分かるだろう、といったレベルの質問です。学校での点数、順位は全く気にしていなかったと思われます。

彼の、分からない事はそのままにしない、かつ調べる前に自分の周りの自分よりその分野で知識が多そうな人に尋ねる、という習慣の集積が自分で調べるというプロセスを省くことにつながって(パソコンもインターネットもヤフー知恵袋もQuoraもなかった時代なので)結果的に友人に質問する事により容易かつ効果的に知識を蓄積し、将来の偉大な業績に結びついた可能性は否定出来ません。

何が言いたいかというと、仰る通り、自分が将来スキルにしたい事にフォーカスして勉強するのが理想的ですが高校時代にそのスキルを見つけようにも3年間という限られた期間でそれを発見する事は困難なので(医学部、歯学部などの職業と直結する学部を目指す場合を除いて)、スキルについては大学に進学してからの宿題と割り切って高校時代にしか出来ない(半ば強制的にさせられているような)勉強に没頭し、それを修行と見なして、その修行の道を究める事が出来たら、更にその過程で、解らない事を質問したり、解らない事を自分から教えられたりする友達ができればすばらしいですよね。