ACNESと虫垂炎の鑑別
諏訪塾ダイナマイトカンファレンスより引用
病歴と身体所見で重要なことは、咳や腹圧のかかる動作や特定の体位(座る、ひねる)で痛みが増強することである。咳で悪化するため、腹膜刺激徴候と間違えることがある。それ以外にも疼痛部位を2㎝程度で明確に示すことができ、圧痛点が限局していることや腹壁の緊張をとるため、前かがみの姿勢をとることがあり、これらの所見は虫垂炎を想起してします。そのため、虫垂炎との鑑別のためには、カーネット兆候、PINCH TESTが有用である。疼痛部位ににアロディニアや温痛覚低下がみられることもある。
虫垂炎とACNESで診られる所見
・咳反射陽性
・前かがみの姿勢
・右下腹部に限局した圧痛点
ACNESのみで診られる所見
・カーネット兆候
・ピンチ・テスト陽性
・アロディニア、温痛覚低下
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