LDLコレステロールを下げるスタチンは認知症リスクを2倍以上にする
https://promea2014.com/blog/?p=36507 ドクターシミズのひとりごとより
以前から気になっていた点ですが、次のような報告があったようです。脳神経細胞の髄鞘がコレステロールなので、当然このような結果は予想されてはいました。
小規模の研究ではありますが、確かに、スタチンなどにより冠動脈プラークが減少しているようですが、同時にスタチンは冠動脈の石灰化を促進しています。プラークが減ることは望ましいですが、石灰化が増加することは本当に良いのでしょうか?
上の図は、All of Us Research Program参加者のもので、認知症の累積発症率を示しています。赤がスタチン使用者、青が非使用者です。明らかにスタチン使用者の方が認知症発症が多いですね。スタチン使用は認知症リスクの有意な増加と関連しており、リスクは2.22倍でした。発生率は使用者と非使用者でそれぞれ10,000人年あたり64.9件と30.7件でした。認知症のタイプ別の分析では、アルツハイマー病で2.02倍、血管性認知症で2.30倍、その他の認知症でも2.23倍と、どれもスタチン使用者でリスクが増加しています。
上の図は、UK Biobank の参加者のもので、スタチン使用者の認知症発症率は1万人年あたり11.8件であったのに対し、非使用者では1万人年あたり6.2件でした。スタチン使用の認知症リスクは非使用者の2.54倍でした。