膠原病関連自己抗体について

ドクターサロン 2026年1月号より 桑名正隆先生

①不明熱の原因疾患となる代表的な疾患として、全身性エリテマトーデス、成人発症スチル病、血管炎が挙げられます。抗核抗体80以上でSLEを疑う。
②スティル病は抗核抗体陰性
③発熱が持続していて、多発関節炎や尿検査でタンパク尿が陽性、紅斑がある。このような組み合わせは高率にSLEを疑う。
④血管炎を疑う場合は、ANCAを追加します。
⑤複数の膠原病を併せ持つオーバーラップ症候群は、単独の膠原病を持つ例より臓器病変が重症で予後が悪いとされていました。その中で、複数の膠原病の症状を持ちながら、むしろ治療反応性が良く、生命予後が良い患者に抗UIRNP抗体が陽性になることから提案された疾患が、混合性結合織病です。抗核抗体はスペックルドタイプとなる。
⑥65歳以上の高齢者においては、関節リウマチであっても抗CCP抗体は50%程度しかありません。
⑦シェーグレンについて。 抗SSB抗体は抗SSA抗体陽性の患者のみ陽性になる。抗SSA抗体が陽性、もしくはシェーグレン病と診断されている患者さんに限定して調べること。抗SSB抗体がある患者は乾燥症状が強く、間質性肺炎や間質性腎炎を伴いやすい。
⑧関節リウマチを疑った場合でも、SLEの可能性を考えて抗核抗体を調べる。