2014年2月6日 

廿日市で精神科、心療内科などに糖質制限をとりいれている藤川先生が書いておられます。

統合失調症に対するナイアシン治療 

統合失調症に対する活性型ビタミンB6の治験が東京都医学総合研究所の糸川昌成氏により行われています。昨年の日本精神神経学会のシンポジウムでも表されました。予想される有効率は20%とされています。しかし、B6より遙かに有効なものがあります。それはB3(ナイアシン)です。

ホッファー:統合失調症を治す.第三文明社、2005.
大沢博:食事で治す心の病、1.第三文明社、2004.
大沢博:食事で治す心の病、2.第三文明社、2005.

当院では1年前からB3を1.5g-3g投与し、顕著な効果を確認しています。有効率は60-70%、1-2週間で効果が出て即効性あり。

”気持ちが前向きになった”,”幻聴が苦しくなくなった”,”希死念慮が消えた”,“こんなに効いた薬は初めて”,”病前の本来の姿に戻った”など、著効します。

上記の本にはB6は20%の患者に効くと書かれています。ナイアシン投与とともに砂糖を止め機能性低血糖を防ぐことの重要性も書かれています。  99.9%の精神科医はこの事実を知っていません。実際の効果に驚くと思います。この治療が一般化したら、精神科病院の入院患者は半減し、抗精神病薬投与量も半減すると思います。

B3には1)ナイアシン(ニコチン酸)と2)ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の2種類があります。前者がフラッシュがあるタイプ、後者がノンフラッシュ(フラッシュフリー)タイプです。フラッシュが嫌な人は後者を選択します。しかし、前者は、安価であることと、LDL-コレステロール、中性脂肪を下げる作用があるため、高脂血症がある人は前者が望ましいです。

アマゾンで安価で購入できます。アメリカ直輸入です。患者さんに説明し、自ら購入してもらい服用してもらっています。アマゾンで「B3 500mg」で検索すれば出てきます。

自分もナイアシンを購入して何回か飲んでみました。服用一時間後末梢血管が拡張し、発赤、かゆみが出ましたが、一時間程度で収まります。フラッシュは最初の服用の時が一番顕著ですが、連続服用していると徐々に出なくなります。このことを最初に患者さんに説明しておく必要があります。

臨床効果としてのイメージはジェイゾロフト+エビリファイといった感じです。自閉症、知的障害の情緒障害にも効きそうです。今後試してみます。