日本糖尿病治療ガイド 2022-2023

上記引用

初診時の食事指導のポイント

これまでの食習慣を聞き出し、明らかな問題点がある場合はまずその是正から進める。

1.腹八分目とする。

2.食品の種類はできるだけ多くする。

3.動物性脂質(飽和脂肪酸)は控えめに。

4.食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を摂る。

5.朝食、昼食、夕食を規則正しく。

6.ゆっくりかんで食べる。

7.単純糖質を多く含む食品の間食を避ける。

コメント:飽和脂肪酸を悪と考えている。

栄養素の構成

患者の病態・治療や嗜好を考慮し、また体重や血圧、検査所見などを参考に栄養素の組成を決定する。一般的には、初期設定として指示エネルギー量の40-60%を炭水化物から摂取し、さらに食物繊維が豊富な食物を選択する。タンパク質は20%までとして、残りを脂質するが、25%を超える場合は、飽和脂肪酸を減じるなど脂肪酸組成に配慮する。ただし、食事療法の継続可能性や体重、血糖コントロール、血圧、脂質に対する影響を勘案して、栄養素の構成は適切に変更すべきである。

コメント:糖質の比率は40%まで下げられている。(2020-2021)バージョンより。

合併症予防のために

高中性脂肪血症の場合には、飽和脂肪酸、ショ糖・果糖あどの摂り過ぎに注意する。

コメント:飽和脂肪酸の摂取と、中性脂肪の値に相関はないが。

合併症予防のために

高血圧合併患者の食塩摂取量は、1日6グラム未満が推奨される。腎症合併患者の食塩制限は病気によって異なる。高血圧発症予防も重要な治療目標であるので、高血圧発症前から適正な摂取(一日男性7.5g未満、女性6.5g未満)を勧める。

コメント:この推奨に学問的な裏付けは存在するのだろうか。