一般外科からみたよくあるしくじりプラクティス

上記より
1.フリーエアー見逃し
2.腸のねじれ見逃し
3.よくわからん腹痛のしくじり

腹痛は内科医の墓場」と言われています。重篤な疾患を見逃すと、患者の命を危険にさらす。実際問題、腹痛は難しいです。

最近のケースでは、上腹部痛で痛みが比較的強くて総合病院で診てもらったところ、CTにてわずかなフリーエアーがあり、十二指腸潰瘍穿孔の診断になった。昔、ステロイドホルモンの内服中の患者さんで、痛みがとても軽いのに穿孔していたことがあった。
2については、若い男性が胃の捻転で手術になったケース。(後医に助けられた。)腸ねん転は、3-4時間内に手術しないと腸管壊死を起こす。
3.では閉鎖孔ヘルニアが挙げられている。他にも婦人科疾患や多くの病気がある。

外来では、どのような患者さんを後方病院へ依頼するか、ということになる。後方病院の先生方には大変申し訳ないけれど、オーバートリアージにならざるを得ないし、それでよいと思う。頭を下げてお願いするのが大切な仕事だと思っている。