日本人の平均寿命および平均余命
「江戸時代の人は、短命だった。」「食の欧米化で寿命が延びた」というと、「寿命が延びたのは乳幼児死亡率が改善しただけである」という意見も聞きました。
「日本食が健康食である」「食の欧米化で癌や成人病が増加している」というステレオタイプな意見は根強いです。
2017年1月24日 再掲
栄養学や健康について議論するときに、最低限知っていなければいけない知識です。
平均寿命の伸びは、乳幼児死亡率が減少したからだけ、ではありません。
20歳の人の平均余命も伸び続けています。
再掲 2016年10月29日20歳の平均余命
明治24年から31年(1891年から1898年) 男性 39.8歳 女性 40.8歳
平成22年(2010年) 男性 60.7歳 女性 66.75歳
このデータから言えることは、成人した日本人の寿命は20年以上伸びています。
生活習慣の変化、住環境の改善、医療の進歩もありますが、食事の影響が最大だと思います。
しかしなぜ、乳幼児死亡率が改善したあとも続いて、日本がいちばん平均寿命が伸びたのでしょうか?(残念ながら健康寿命はさほど長くない。)
肥満が少ないから?魚を食べるのがよいのでしょうか?