ADHD ホッファー先生のケースレポート・・・5歳男児。双極性障害、多動。除去食が有効!

 

ケース79

R.S.は1966年12月生まれで初診は1971年6月。歩き出してすぐ頃から、多動でひどい癇癪持ち、イライラ、非合理的だった。両親は精神科医より”もっと愛情と関心をそそぐように”とアドバイスされていた。両親と家族は協力してそのように努めたが、彼の症状の悪化と止める事はできなかった。後に両親は行動修正のコースを受講した。刺激物で不調になり、メラリルは無効だった。大変多動であり、そわそわしており、あらゆる範疇の多動があった。過活動スコアは109点であった。ナイアシンアミド毎食後1グラム、アスコルビン酸毎食1グラム、ピリドキシン250㎎朝夕を開始した。数日内に夜尿がなくなった。そして両親にとっては奇跡的な改善を認めた。数日内に靴紐を結べるようになった。(それまで靴紐を結ぶのをみたことがなかった。)7月8日、ナイアシンアミドをナイアシンへ変えてみた。1971年9月9日、だいたい調子が良かったが、執念深く意地悪になる日が数日あった。ナイアシンを2倍へ増量した。改善は続いたが、両親はより落ち着いてほしかった。1972年2月29日までに4グラムのナイアシンを毎食後内服していた。1972年3月8日、単酸リチウム300㎎を1日3回とイミプラミン125㎎を眠前に内服開始。抗うつ薬はよくなかった。両親はピリドキシンを1日1.5グラムへ増量した。両親はピリドキシンの増量がいくらか効果があったと感じていた。しかしながら、1973年7月9日のジョン・ホッファーの診察によるとnot improved(0100)であった。彼は常に鼻づまりがあった。気分の変動が大きかったが、リチウム内服前ほどではなかった。母親によると気分変動はいつも好んで食べるキャンディーが原因であった。まだ学校では多動だったが、学業はできていた。1973年年末、いくつかの食事にアレルギーがあることが判明し、除去食を始めた。すべての内服薬も中止された。それから数か月の間、大きな改善を認めた。1974年2月、両親は彼が第二学年のトップになったと報告してきた。しだいに多動が再燃し、ナイアシン毎食1グラムを再開し、アスコルビン酸毎食1グラム、ピリドキシン1日250㎎を開始した。過活動スコアは109から31、そして80へ(1971年6月3日から1971年7月8日、そして1973年7月9日にかけて)。

コメント:糖質が気分変動の原因となることは、体験的によく理解できるのではないか。

サプリメントの内服量がこれまでのケースよりも多い。

除去食については内容の記述がないが、とても重要な転機になったようである