Vitamin B3 (ナイアシン)and Cancer(癌)

ORTHOMOLECULAR NEUTRITION FOR EVERYONEより

普通、オンコロジストは化学療法あるいは放射線療法の時にビタミンの併用を薦めない。これはデータに基づいた考えではなく、推測に基づくものである。ビタミンB3は化学療法や放射線による2次発癌の予防に、大変重要かもしれない。化学療法は骨髄の細胞のDNA障害をひきおこすが、ナイアシン欠乏ラットではよりダメージが大きい。このことは、白血病や骨髄の癌をひきおこす(治療関連癌)。化学療法後は10-100倍の頻度で2次発癌がおきる。放射線治療後は3-10倍の頻度で2次発癌がおきる。ナイアシン不足はクロモゾームの不安定性を引き起こす。先進国ではペラグラ患者は少ないが、サブクリニカルペラグラ(ペラグラにならない程度のB3欠乏症)は女性や高齢者にも多い。40%のがん患者にナイアシン欠乏がある。KirklandとSpronckはナイアシン不足が2次発癌の原因となるという考えを提案している。皮膚がんもそうかもしれない。動物実験では、皮膚がんはナイアシン不足の影響が大きい。Guelph栄養科学大学(オンタリオ)の生理学教室Kirkland教授は、2003年3月25日次のタイトルの論文を発表した。

“Extra niacin could help prevent treatment related cancers, study finds”