ナイアシン、スタートアップ

本日の藤川徳美先生のFBより引用

ナイアシンを開始する際に問題となるのは、ナイアシンフラッシュ。
溜め込んだヒスタミンが急激に放出されるため、末梢血管拡張、発赤、かゆみが出現する。
このフラッシュの出方は個人差がとても大きい。
精神疾患、膠原病などの治療におけるナイアシン量は2000~3000mg~4500mg。
統合失調症、躁うつ病(双極性障害)ではフラッシュが出にくいのでナイアシン500mgで開始が可能。
しかし、うつ病、パニック障害、社会不安障害、慢性関節リウマチ、SLEなどではフラッシュが出やすい。

ビタミンCにはヒスタミンを破壊する作用がある。
ナイアシンアミドにはナイアシンより軽度だがヒスタミン放出作用がある。
実際、ナイアシンアミドで軽いフラッシュを生じる患者もいる。

まず、
ナイアシンアミド500mg*3(朝、昼、夕)、
C1000~2000mg*3(朝、昼、夕)、
で開始する。
ナイアシンアミドの副作用は、高用量での吐き気。
多くの人では3000mgまでは大丈夫だが、もし1500mgで吐き気が出るようなら1000mgに減量。
Cの副作用は過量服用で下痢、お腹が緩くなるようなら減量。

2週間上記の量で継続後、
ナイアシン100mg*3(朝、昼、夕)を開始。
食後に冷水で服用すればフラッシュが出にくい。
1日1回服用で24時間溜め込んだヒスタミンを一度に放出するより、3回服用でその都度ヒスタミンを放出させた方がフラッシュは軽減する。
フラッシュが出なくなれば、ナイアシンを徐々に増量し、目標量500mg*3。

この時点で、
ナイアシン500mg*3、
ナイアシンアミド500mg*3、
C1000~2000mg*3。
この量に達したら、多くの症例で症状の改善が得られる。
もしこの量で改善が不十分なら、徐々にナイアシンアミドをナイアシンに置換してゆく。
ナイアシンの副作用は過量服用で眠気。
過眠となるようなら減量。
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自分の場合、
5年前からナイアシン500mg、夕。
1年半前からホッファーに習って徐々に増量し、1500mg*3。
この時点で、不眠に対して10年継続していたトラゾドン25mgが必要なくなった。
次第に過眠傾向となったため徐々に減量。
現在、500mg*3。

不眠に対してはナイアシンが最も良い。
朝昼夕3回服用の方が夕1回服用より絶対に良い。
朝昼はナイアシンを服用しても全く眠たくならないのに、夕に服用後は途端に眠たくなる。
不思議だ。