マグネシウム健康読本より・・・高血圧とマグネシウム

横田那信著より

患者さんのうち6人は高血圧症で、降圧薬の治療をすでに受けています。MAG21を蒸留水で希釈しマグネシウム量として300mgを30日間摂取した後、全患者さんの血圧の平均値は、有意差はありません。しかし、高血圧の6人の患者さんでは、次のような統計学的な有意差がみられる明らかな血圧の改善がみられました。

 

①収縮期血圧・・・136.3±2.7から130.8±2.8mmHgに低下

②拡張期血圧・・・83.0±5.14から79.0±5.9mmHgに低下

③平均血圧・・・100.8±3.3から96.3±4.0mmHgに低下

 

マグネシウムで高血圧が改善された理由は、マグネシウムの天然のカルシウム拮抗薬としての作用が血管を拡張させたからです。

細胞内のカルシウムの増加は、血管を収縮させ、血圧を上昇させて高血圧を発症させる1つの要因となります。高血圧治療では、カルシウムのこの作用を抑える薬が使われます。それが、カルシウム拮抗薬です。マグネシウムは、そのカルシウム拮抗薬と同じ作用を発揮します。だから、”天然のカルシウム拮抗薬”とも呼ばれているのです。

 

横田那信ドクターについて
https://medicalnote.jp/doctors/stories/38

人々に知られていない世界を、知ってほしい

大学院を卒業して数々の臨床や研究に携わる中で気づいたことは、日本であまりにも認知度が低いマグネシウムがいかに重要かという事実でした。海外ではいち早くその効能に目が向けられ、片頭痛や生理痛、こむら返りなどの症状緩和に用いられているというのに、日本では全くといって良いほどマグネシウムの効能は理解されていませんでした。

驚くことに透析専門医や循環器専門医からも、「腎臓が悪い患者にどうして使うのか」とか「ただの胃腸薬だろう」と冷たい目を向けられていたのです。研修医時代からマグネシウムの素晴らしさを教えられてきた身として、この状態を放置するわけにはいきませんでした。