栄養と脊柱側湾症はどのような関係にあるのか?

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脊柱側湾と栄養について考えたことはありませんでした。本書ではプライス博士の研究を多くとりあげています。やはり、歯と骨は密接に関連していますね。
最近側湾症の方がおられましたので、この本を紹介しようと思います。

 

上記より引用
熟考すべきポイント

 ”医術の成功は、命をどう扱うべきかという理念と生命力の節約保持の二つに基づいているべきです。それゆえ、真の医術の唯一の基礎は、正確な生理学的原理だといえます。ここが、現代一般的になっている医療システムが失敗している点です。-それも全く完璧な失敗です。現在の医療システムには真の医術を施すための生理学、生物学が欠落しているのです。-R.T.トラル、医学博士

信じられないことかもしれませんが、栄養不足やアンバランスが原因で、多種類の動物に脊柱側湾症がおきています。前にも書きましたが、マンガン、ビタミンB6、銅の不足などの栄養素のアンバランスが動物の脊柱側湾症にかかわりがあると実証されていて、それらが人間の骨粗鬆症の原因の一部である可能性も指摘されています。

過去に発表された研究では、脊柱側湾症と骨粗鬆症の強いつながりが示されています。この事実から次の質問が思い浮かびます:栄養不足と食生活の両方が人間における脊柱側湾症の原因の一端を担っているのでしょうか?

 

 

歴史的にみても、人間は炭水化物が多い食物をとるようには造られててはおらず、狩猟によって得られる動物などの、蛋白質が多い食物をとるようにできていたのです。農耕時代のはじめには、確かに多くの人々に食物を供給でき、生活共同体を維持存続し、文明を生み出すという素晴らしい影響をもたらしました。初期の農民とその前に生きていた狩猟民族とを比べると、身長の低下、乳児死亡率の上昇、寿命の短縮、感染症の増加、鉄分不足による貧血症の増加、骨の軟化傾向や骨粗鬆症などの骨のミネラル不足からくる障害の増加、虫歯や歯のエナメル質異常の増加など、多くの問題が化石記録から発見されています。