うちの母さんは、よく、
「無理して、いろんな人が「すごいね」と言ってくれるような難しい学校に行って、
びりっけつになるくらいなら、
がんばったらトップをとれる学校にいったほうがいい。」
と言っていました。
この言葉は、なんとなくずーっと僕の心の中にあります。
たとえば、植松電機が、東京にあったら・・・
おそらく、多くの会社の中に埋没していたような気がします。
でも、地方にあったからこそ、いろんな人が気にかけてくれて、支えてくれて、
今があるような気がします。
大きな会社に入ったけど、与えられた仕事をこなすだけ。自分の意見も存在も会社に影響を与えない・・・か。
小さい会社だけど、自分で考えて、自分でアクションを起こせる・・・か。
僕が関わらせていただいている、福岡大学のベンチャー起業の勉強をしている学生さんは、
1人1人が、地方に行ったら、町おこしの中心的な人物になれるだろう、というような
すごい人達です。赤平に来てくんないかなあ。
どんな人にも、輝ける場所があります。
その場所を、もっと真剣に探した方がいいです。
場所を間違えると、せっかくの輝きも消えてしまうことがあります。
誰もが知りうる情報の範囲には、誰もが知ってる情報しかありません。そこは、自動的に競争が激しくなります。
だからこそ、誰も知らない場所にチャンスがあります。
それは、就職情報誌には載っていません。ネットにもありません。
でも、かならず、そういう場所はあります。
僕は、地方にほど、可能性があると確信しています。
都会とか、企業のネームバリューとか、初任給とかいう、ものすごく「簡単に手に入る情報」で会社を選ぶのではなく、苦労しないと手に入らない情報のほうが、価値があると思います。ネットでエントリーできないような会社は不便だと思いますが、その方が、エントリーしてくる人の数は少ないです。大きなマラソン大会。スタート直後、ものすごい大勢が、同じゴールに向かって走り出しています。その大混雑からちょっと離れて、違うゴールを探してみることもできます。慌てて、みんなと同じコトしようとしないで、ちょっと変わった情報を探す努力をしてみてもいいんじゃないかな?って思います。たとえばね、どの街にもあると思うけど、「中小企業家同友会」という集まりがあります。ここは、経営者が勉強する集まりです。そういう所に参加してる企業は、「今の状況を変えて、よりよくしよう。」としています。中小企業家同友会の例会は、お願いしたら、オブザーバー参加も可能です。大企業ではあり得ない、経営者と直に仲良くなれちゃう、という機会です。面接どころか、一緒にお酒飲んだり、一緒に勉強できちゃったりします。そういう機会を増やしていくと、「いやー、まじめにうちに来て欲しいんだわ。」と言われるチャンスも増えるわけです。縁故入社って、あんまりいい響きじゃないけど、縁故というものは、つくるもんです。そして、地方ほど、縁故はつくりやすいです。そして、地方ほど、輝ける可能性が高いです。ていうことを、ぜひ、就活注の学生さんには考えて欲しいと思います。
植松努さんのブログより
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