高齢糖尿病患者の病態と特性を考慮した治療戦略
医師会の勉強会でした。メーカーもよく考えてよい講師を選んでおり、盛況でした。
ポイント①
高齢者は腎機能が低下している。薬の副作用が出やすい。
ポイント②
SU薬は知らない間に低血糖をおこしていることがある。無症状なので気づかれないが、持続血糖測定のデータが集積するにつれて判明してきた。低血糖は認知症などの原因ともなりうる。 同じヘモグロビンA1cであっても、DPP4阻害薬とSU薬では、SU薬は血糖の変動幅が大きい。
ポイント③
Su薬を使って、ヘモグロビンA1cを下げすぎない。逆によくないことがわかっている。高齢者では、ヘモグロビンA1cを高めに設定する。
ポイント④
講師の先生は、多数の糖尿病患者さんの診療にあたっておられますが、SGLT2の使用は5%以下だとのこと。
理由は、やはり食事をまずしっかりコントロールする必要があるから。糖尿病専門医以外のドクターの方が、SGLT2を使うことが多い。高齢者にはリスクもある。
ポイント⑤
ビグアナイド(メトホルミン)は、75歳までというリコメンデーションが出ている。(ただし、日本糖尿病学会が言っているだけで、海外では言われていない)