黄色爪をみたら
総合診療 2018年5月号より引用
黄色爪を見た時は「黄色爪症候群(yellow nail syndrom:YNS)」を想起し、胸水や気管支拡張をはじめとした「肺病変」がないか、「下腿浮腫」がないかを確認する。黄色爪の原因として「リンパ流障害」が一説にある。下腿浮腫や胸水などの肺病変は、リンパ流障害として説明されている。
YNSは、爪症状に加えてリンパ浮腫や肺病変を伴う症例として、Sammanらによって1996年に報告された。その後の症例蓄積により、原因としては薬剤性「ペニシラミン」「金製剤」「ブシラミン」が指摘された。
その他にも「悪性腫瘍」「リウマチ・膠原病」「内分泌異常」など、さまざまな報告がある。