小細胞肺癌の診療

ドクターサロン 2026年1月号より 柳谷 典子 先生

 ①非小細胞肺癌では、遺伝子変異を調べて、そのドライバー遺伝子を調べて、そのドライバー遺伝子変異が陽性であれば、そちらをターゲットとした分子標的治療薬を最優先とします。小細胞肺癌では実臨床で使える分子標的治療薬がなく、遺伝子検査も行わない。

②新しい治療法 限局型の小細胞肺癌の症例において、放射線化学療法後、そして全脳照射を行った後に免疫チェックポイント阻害剤であるデュルバルマブによる維持療法を行う。このたび標準療法として認められた。

③進展型の場合、放射線治療や手術は選択肢とならない。免疫チェックポイント阻害剤を含む3剤併用療法が開始された。 奏功の期間が伸びる、予後が改善される、もしくは維持療法を続けることで早期に再発してしまっていた初回治療が比較的長く継続できる方もいらっしゃることになります。

④2025年4月からタルラタマブという新規の治療薬が使えるようになった。二重特異性T細胞誘導BiTEと呼ばれる免疫腫瘍療法になります。
サイトカイン放出症候群、味覚異常や食欲の低下、疲労や無力症といった副作用が知られている。

 二重特異性T細胞誘導は白血病の治療ですでに導入されていたと思う。