頭痛、微熱、複視・・・意外な結末
60代男性。2020年1月25日に飲食。 26日に頭痛。二日酔いと思ったが、あまり眠れない。
27日近医内科を受診。後部硬直なし。葛根湯とカロナールの処方。インフルエンザ陰性。
28日伊藤内科受診。体温37.7℃の発熱。頭痛がつらく、痛みで目が覚める。嘔気あり。ロキソニンとH2ブロッカーを処方。神経学的に明らかな異常はない。
30日症状が続き、再診。眠れず、頭痛がつらい。物が二重に見える。
ウイルス性髄膜炎を疑って、中核病院神経内科へ紹介した。
病院で髄液検査を受けたところ、血性であったため、頭部MRI検査を施行された。
診断は、外傷性脳挫傷、脳出血、骨折であった。
飲酒時に頭部打撲をきたしたものと考えられた。 入院して保存的に治療され、治癒。
コメント:複視はウイルス性髄膜炎の症状にはないらしい。結核性髄膜炎では記述があった。
反省としては、病歴により注意していれば気づけていたかもしれない。前医の感染症であろうとの意見に影響をうけた。28日に後方病院へ紹介できていればよかった。