北里大学 山田悟先生ご講演
広島日赤病院のウェブセミナーに参加させていただきました。
勉強になりました。
まとめ
1.SGLT2阻害薬は評価が上昇し、ファーストラインの治療薬となりつつある。
2.エネルギー制限食では、サルコペニア、骨粗しょう症を引き起こす危険がある。
・エネルギー摂取量は測定できない。
・食品交換表で栄養価の評価はできない。たとえば、100グラムの牛肉でもカロリーはバラバラである。
3.アメリカ糖尿病学会が2018年に述べている通り、欧米ではエビデンスベースドメディスンに基づいて、糖質制限食を第一選択としている。
日本糖尿病学会はエビデンスに基づいた指針を出していない。
4.糖尿病の人(ロカボ実施中)の腎機能の低下率は、正常人と変わらない。
基本的に蛋白制限は腎機能低下予防効果がないと考えている。
飽和脂肪酸の摂取制限は、日本人には危険(コホート研究により脳卒中の増加が危惧される)
5.糖質制限中の人にSGLT2阻害薬を用いるか?という質問に対して
①糖質摂取制限ができていなければ併用も考えられる。
②しっかり糖質を減らしていても血糖が高い場合は、インスリンの適応だろう。