脳幹梗塞を見逃さないためのポイントはなんですか?
「神経症状の診療に自信がつく本」黒川勝己 園生雅弘著
めまいの鑑別のパートより
めまいは、患者さんが多い。多くは非中枢性だが、脳梗塞を見逃したくない。
筆者は、プライマリケア医に求められるスキルとして①問診力②神経診察力を挙げている。
特に問診(病歴)が重要とのこと。
病歴では血管の閉塞なので、急激な発症。
有名なワレンベルグ症候群の症状のチェック。
ポイントは①温度覚の左右差②嚥下障害、嗄声③複視
ホルネル兆候(軽度の眼裂・瞳孔の左右差)は結構難しそう。
カーテン兆候の方が非専門医には使えそうである。
診察のポイント”顔面の痛覚の左右差”を爪楊枝で確認
素人は間違えやすいが、温度覚と痛覚と触覚はきちんとわけて調べる必要がある。温度覚は本人は自覚していないことが多い。アルコール綿で調べる。
嚥下障害は、”水を飲めますか?””つばを飲み込めますか”と質問する。ベッドの上にティッシュの山ができることがあるらしい。
複視は、遠いところをみてもらう。近すぎると複視は出にくい。