ノモンハン事件の経験者

 患者さんからお聞きしました。

 以前、銀山町の広銀前のラーメン屋台でラーメンを食べていた。
 知人とノモンハン事件のことを話していると、大将がいきなり、「わしゃー、あのとき師団長の車を運転しとったんよ。いやー、あぶなかったよあれは。もう少しで戦車につぶされるとこじゃった。」と話しかけてきた。

 第23師団長である小松原道太郎の車を運転していて、正に戦車に踏み潰されそうになったとき、味方の砲撃で戦車が吹っ飛び、助かったらしい。戦争の記録本にもこのくだりがあるとのこと。

 この時期のソ連軍の戦車はまだ装甲が薄く防御力が乏しかったらしい。後半戦は、戦車の装甲は厚くなり、ガソリンエンジンからディーゼルエンジンにかわり(燃えなくなり)歯がたたなくなったらしい。

 ノモンハンはひどい負け戦で有名で、司馬遼太郎も(戦車部隊にいたことがある。)題材にしようとしてやめたらしい。

 この10年で、戦争について知っている人がほとんどおられなくなりました。