仏教も、キリスト教も後からつくられた教えが多い
アタナシオス派はたくさん出回っている福音書のうち、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4者による福音書だけを正当とし、新約聖書に掲載しました。
それ以外の福音書は、すべて排除されたのです。
そして、この新約聖書には、強い「編集方針」がありました。
キリスト教会としては、なるべく多くの信徒を獲得しなければなりませんし、信徒を教会にひきつけておかなければなりません。そのため、神を非常に恐ろしい存在に仕立て上げ、「教会に来なければ地獄に落ちる」というような方向付けを行ったのです。
聖書には、過ちを犯したものは地獄の炎で焼かれるというような記述が繰り返しでてきます。しかし新約聖書に記載されなかった他の福音書(トマスの福音書、ユダの福音書など)には、そういう記述はあまりないので、この部分は教会が意図的に入れ込んだということが窺えます。
これは、後年の仏教徒たちが地獄の怖さを説いたのと同じ構図だといえます。
宗教は非常に影響力があるのですから、こういったことは小学校で教えてほしいです。
「すばらしい人がすばらしい教えを話して人々の共感を得る」
→「宗教として成立する」
→「宗教を維持・拡大するのに都合がよい教えに変わっていく。」
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