重金属毒とアルツハイマー病

ORTHOMOLECULAR MEDICINE FOR EVERYONEより引用

ドクターCarl C.Pfifferはアルツハイマー病の原因として重金属の調査が必要と考えている。過剰なアルミニウム、銅、鉛、水銀、カドミウム、銀などである。もし体内にそれらが過剰に存在すれば、排泄を試みることになる。キュレーションセラピーは、重金属に結合し除去する化合物を用いた治療法のことであり、アルツハイマー病にたいして効果がありえる。

アルミニウムはアルツハイマー病、パーキンソン病、ALSなどの患者の組織に蓄積する神経毒として知られている。知らない間にアルミニウムを経口摂取することで、アルツハイマー病のリスクが上昇する。アルミニウム鍋、アルミホイル、アルミを含む制酸剤、アルミを含む洗浄剤、バッファリングアスピリン、制汗剤などである。アルミニウムは、シルバーアマルガム(歯の補填剤)の構成成分でもある。多くのベーキングパウダーはアルミニウムを含む。ベーキングソーダは全く違った物質で、アルミニウムを含まない。アルミニウムのコーヒーポッドは1リットル当たり1600mcg以上のアルミニウムを水分に溶け込ませる。これはWHOの設定した50mcgの3200%に相当する。人工透析は透析認知症を発生させることが知られている。血液中のアルミニウムが過剰となることで、混迷と見当識障害を引き起こす。アルミニウムを注射された実験動物は同様に神経障害を発症する。

研究者らは、高レベルの鉛にさらされる職業の人々は、アルツハイマー病になるリスクが3-4倍上昇することを見出した。仕事で鉛にさらされる人々は、吸引あるいは、経皮的に鉛を吸収する。鉛は極少量でも脳の発達と機能に悪影響を及ぼす。鉛は数十年にわたりガソリンに添加されてきたため、すでに我々の環境に浸透している。

アルツハイマー病は金属に結合する物質で治療しうる。デスフェロキサミンはアルミニウムを血液中から除去する。カルシウムとマグネシウムはアルミニウムの吸収を低下させる。毎日800mgのカルシウムと400mgのマグネシウムの内服は、アルツハイマー病の人の治療に役立つ。高濃度ビタミンCもキュレーション療法となる。超高濃度ビタミンC療法は急速に鉛を体外へ排泄させる。

 

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