バゾプレシン分泌低下症について

日本内科学会雑誌 2026年4月号より

AVP分泌低下症は稀な疾患であり、有病率は25000人に1人程度とされている。
AVP分泌低下症の25-50%は特発性であり、このうちの多くは自己免疫が関与するリンパ球性漏斗下垂体後葉炎と考えられている。我々は、この疾患の76%に、分泌顆粒の輸送に関わるRabphilin-3A 蛋白に対する自己抗体を見出した。腫瘍性病変による分泌低下症患者34名においては抗rABPHILIN-3A抗体陽性者を認めず、特異度も高い。

特発性avp分泌低下症の原因としては、腫瘍、浸潤性病変、術後、外傷等の下垂体・視床下部病変がある。