副鼻腔気管支症候群について
総合診療 2019年9月
先天的な素因を背景に、慢性副鼻腔炎と慢性下気道疾患(非喫煙関連の慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎)の両者が合併している状態。通常、右肺中葉/左肺舌区に好中球主体の慢性下気道感染を生じ、湿性咳嗽を呈する。人種的素因のため、欧米には見られない疾患である。
治療は、「マクロライドの少量持続投与(原則としてエリスロマイシ㎎/日程度)が勧められる。クラリスロマイシンは、エリスロマイシン無効例にのみ使用する。
30年近く前に、マクロライド少量投与が流行していた。あの時は、何でもかんでも使われていたような気がする。