マグネシウムと喘息

Step beyond resident2より

マグネシウムは重症喘息に限って、有効性が認められる。

 マグネシウムは生理的平滑筋弛緩薬であり、子宮の痙攣(子癇)や心筋の痙攣(Vf)にも聞くんだから、気管支にきいてもいいじゃなかあなんて思ってしまう。効果は大きくないが、奥の手として知っておきたい。他の薬剤が無効の時はマグネシウムが著効したという報告もあり、重症例では試す価値あり。最初にこのマグネシウムの有用性をほうこくしたのは日本というのもすばらしい。効果発現は2-5分とや早いが、薬が切れると効果がなくなるのも早いのでご注意を。使用法はマグネシウム1-2gを訳20分で点滴する。さて吸入薬としてのマグネシウムは現時点ではまだ実験段階で、臨床的にはその有用性を示すしっかりしたエビデンスはない。一気に点滴すると血圧が下がってしまうので、点滴で投与しよう。

コメント:普段からマグネシウム欠乏がある人が、重症喘息になるのではないか。