胆嚢炎の診断のためのエコーのポイント

上記より引用

①sonographic Murphy兆候
 エコーで胆のうを描出しながらプローブで抑えることで痛みを誘発する。エコーを使わずに圧痛を確認するよりも診断精度が高い
②胆石の有無
高輝度でアコースティックシャドーを引く構造物が胆のう内に存在する。 無症候性の胆石も10%程度ある。
③胆のう壁肥厚
 後壁(肝臓と接している部分)の厚さを測定し、4.0mm以上であれば胆嚢炎の可能性が高い。米前壁は胆汁の影響で胆のう壁の測定が不正確になる。

また肝叩打痛も簡便で、胆嚢炎を診断するにおいてよい方法です。実際感度も高いという報告も我が国から出ています。この所見のポイントは左右差を比較することです。左右差を比較する時のコツとして、左季肋部はやや強め、右季肋部をやや弱めに叩いて、それでも右季肋部のほうが痛いといったときには陽性と考えてよいと思います。