認知症と運動

優秀な神経内科医の先生が、認知症に運動を推奨しておられました。

以下は、浜先生の著書より 脳神経細胞は、日々再生しているそうです。

1日8000歩、中強度10分の有酸素運動が認知機能高める

薬は全く期待できないとすれば、認知機能が低下し始めたらもう、うつ手はないのでしょうか?そうではありません。最初に述べたことを思い出してください。高齢になっても、日々脳の神経細胞は新しくできています。壊れる神経細胞をできるだけ減らし、新たにできる神経細胞が生まれるのを邪魔しないようにすると、神経細胞がむしろ増えて、認知機能を改善することすら可能になります。これが、動物実験だけでなく、ヒトでも、ランダム化比較試験で確認されています。

平均66.5歳の、まだ認知症になっていない120人を60人づつに分け、ストレッチ単独群と、ストレッチ+中強度の有酸素運動で比較して、半年後、1年後、の海馬や視床などの容量の変化をみました。単独群は自然の減少と同程度(1~1.5%/年)に減っていましたが、有酸素運動群では、脳の容積が約2%増えていました。神経細胞を増やすために欠かせない血中のBDNF(脳由来神経栄養因子)も増えていましたし、記憶テストでも、よい成績が得られました。