ぶどう膜炎を伴う急性尿細管間質性腎炎症候群 2症例からみた現行学校検尿システムの問題点

広島医学会雑誌 2024年3月号より

太田 俊之ら

腎炎などによる学校の長期欠席児をへらすための策としてはじめられた学校検尿は、生活習慣の変化によると思われる2型糖尿病の発症数が増えるにしたがって、その早期発見のために尿糖検査が追加導入された。尿糖によるスクリーニングが歴史を重ねるにつれて、従来対象として想定されていなかった疾患、病態が発見されうることが判明してきた。このたび、学校検尿を契機に発見されたぶどう膜炎を伴う急性尿細管間質性腎炎の2症例を早期から診療することにより、尿細管疾患を見逃さない健診システムの構築を目的として、過去4年間の広島市の学校検尿尿糖陽性者対応に関する後方視的検討を行った。見逃し例と思われる症例もあり、それを防ぐために従来尿糖・耐糖能障害が否定され、広義の腎性尿糖と診断されていた例に対して、尿中β2ミクログロブリン定量検査の導入を提案したい。

腎性尿糖は、尿糖陽性者中の10-25%あったという。TINUは、ぶどう膜炎と間質性腎炎が合併した病態。ということは、眼の症状がある。
いづれにせよ、β2ミクログロブリン測定を積極的に行うべきとのこと。