起立性調節障害(OD)は最重度のタンパク不足が原因 

本日の藤川先生FBより引用

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一種、OD(ドイツ名: Orthostatic Dysregulation)と略される事もある。生活リズムが乱れている様に見えるが、自律神経失調症状のひとつと考えられている。「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気である。

10歳から16歳に多く、日本の小学生の5%、中学生の約10%にみられ男女比は 1:1.5?2 と報告されている。

循環器系の障害として捉えられており、身体的な症状としては朝起きられない・めまい・立ちくらみ(脳貧血)が一番多くみられ、その他にも動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・腹痛・頭痛・倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる。血液による酸素と栄養の供給が悪いため、疲れやすく疲れからの回復が遅れる。

治療、日本小児心身医学会 OD診断・治療ガイドライン2015より 生活指導(非薬物療法)

1.運動療法 毎日の散歩程度の運動をすすめる。

たとえば1日15分の歩行など、毎日運動をする習慣をつける。心拍数が120を越えない程度の軽い運動(腹筋などの臥位でおこなう運動など)で良い。

2.肉体操作 起立時には、いきなり立ち上がらずに、30 秒程かけてゆっくり起立。 歩行開始時は、頭位を前屈させれば、脳血流が低下しないので起立時の失神を予防できる。起立中に、足踏みをする。両足をクロスに交叉する。更に頭を前屈する。

3.規則正しい生活リズムのすすめ 夜更かし、朝寝坊をやめる。昼寝をしない。難しいが、強制してストレスにならないようにその子にあわせて指導する。

4.暑い場所は避ける 高温の場所では、末梢血管は動脈、静脈とも拡張し、また発汗によって脱水をおこし、血圧が低下する。入浴は短時間。梅雨、夏場は注意。

5.下半身圧迫装具 下半身への血液貯留を防ぎ、血圧低下を防止する装具(弾性ストッキングや、ODバンドのような加圧式腹部バンド)は、適切に利用すると効果あり。

6.食事の注意 塩分は循環血漿量を増やし血圧を上げるために必須である。したがって、食事やおやつを通じてやや多めの食塩摂取をする。

水分のこまめな摂取も必須である。スポーツドリンクは塩分も摂取できる。こまめに水分を摂取し、一日を通して2リットルほどの水分を摂取すると良いとされる。

薬物療法 ミドドリン、アメニジウム、プロプラノロール、ジヒデルエルゴタミンの投与が有効である。

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ガイドラインには上記内容が書かれているが全く的外れ。

ODの原因は最重度のタンパク不足。 

中高生では性ホルモン合成などによりタンパク需要が増大する。 男性では、プロテインスコア換算で体重*1.2gのタンパク質が必要。 女性では月経でタンパク質を失うため、プロテインスコア換算で体重*1.5gのタンパク質が必要。

ODになる人は全員食が細い。 母親が”この子は自分より食事量が少ない”と言われる。 疲れると夕食を食べずに寝てしまうなど欠食する人もいる。 逆に、大食漢のODは1人も診たことがない。 初診時の収縮期血圧が80~100程度の人が多い=最重度のタンパク不足。

治療は、 1)1日3食、動物性タンパクを摂取する。

2)プロテイン20g(60cc)*2、 プロテイン20g*2は卵3個*2に相当する。

3)男女共に低フェリチンなのでキレート鉄36mg*3。 女性ではフェリチン10程度の人が多い。 男性でもフェリチン50~70程度の人が多い。

この治療を1~2ヶ月キッチリ行えば全員完治する。

当院でODが治った人からの口コミで、ODの初診患者が急増している。